システム英単語の最大のウリはといえば
「ミニマルフレーズ」という、最小限のフレーズごと単語を習得するというコンセプト
なのですが、これがよくない方向に働くことがあるんですよ。
いい点についても触れておくと、例えば”access”という単語を覚える場合、「利用する権利」と掲載されているのですが、ミニマルフレーズでは
have access to the Internet
という形で覚えるべきということになっています。これは”access”という単語が使われる際には、24%が”have”を伴い、66%が”to”を伴うという大学入試問題のデータに基づいているそうです。
ほかにも「受動態で使われることが多い」とか、「現在分詞で使われることが多い」のように、頻度の高いフレーズを採用しています。
それはもちろん素晴らしいのですが、マイナスポイントとしてこんな例があります。
“expensive”という単語は「高価な」という意味ですが、この文のミニマルフレーズが
an expensive restaurant
となっています。”expensive”という単語の意味を覚えるためにこのフレーズを使っているわけですが、レストランという単語に関連付けられていることで、
「~なレストラン」という意味が確定し、一度このフレーズをやっていると”expensive”の意味を忘れていても、フレーズとしては「高価なレストラン」だったなと覚えてしまえるわけです。
その後、全く別の長文などをやっていて”expensive”が出てきたとしても、”restaurant”と関連していない文脈の場合、思い出すことができない、という寸法です(実話)。
僕の言いたいこと伝わりますかね(汗
この状況を避けるためには、ミニマルフレーズを無視して
expensive ⇒ 高価な
と覚えるしかないんですが、それだとシス単を使っている意味がなくなっちゃうわけで・・・。
そんなこんなで僕が求める完璧な単語帳というのがなく、こんなに大量の単語帳を買うはめになっているわけですが。(一応以下の記事ではシステム英単語を推しています)
あ、でも自信をもってオススメできる点もあって、それは5章の多義語を集めた部分です。
駿台模試でもおなじみの、「複数の文章に同じ単語が入る問題」の対策にはもってこいではないでしょうか。シス単も駿台文庫が出版しています。今思いつきましたが、この多義語コーナーの180単語をマスターすれば駿台模試の点数にいい影響を及ぼす可能性が高い気がしてきました。
こちらも検証してみる価値はありそうですね・・・。
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