「東大+京大+医学部」合格率TOP50校ランキングが掲載されているページがあります。補足しておくと医学部とは国公立医学部医学科のことです。
一応いつかリンク切れになる可能性もあるので、スクリーンショットして貼り付けておきます。
このランキングが素晴らしいと思う点と、フェアじゃないと思う点があるので、いくつか書いてみたいと思います。
そもそもよくあるランキングとして、「東大ランキング」とか「京大ランキング」の場合、高校の立地によってかなり偏りができてしまいます。
「東大ランキング」に関東の学校が多く占めるのは当然ですし、その逆もしかりです。
1つ目として、それを「東大+京大+医学部」でひとくくりにしたことで、ある程度地域差を抑えることが出来たのではないかと思います。
2つめとして、この表は2017~2021年の5年間の平均をとっているので、それなりに安定した数字ということです。単年度の実績だとかなり上下にブレがあったりしますが、そういう意味で学校を安心して評価できます。
最期にこれが最大のポイントですが、この表は合格数ではなく、合格率でランク付けを行っている点です。
例えば、開成は東大合格者数ランキングで何十年も連続1位ですが、合格率では筑駒に負けているというのは知っている人には当然の話でしょう。
これは開成の卒業生がおよそ400人に対し、筑駒が160人程度の人数であるために起こっているわけです。なので開成がスゴイのは間違いないのですが、筑駒はその上を行く凄さだと思っています。
そういった理由で、合格率でランク付けする方が正しく学校を評価できるのではないでしょうか。
ただし、このランキングにももちろん欠点があります。
まず、例えば1位の灘の場合、一見8割近い生徒が上記の学校に進学するように感じるかもしれませんが、この合格者数は浪人生を含んでいるので、218人中172人が合格するという意味ではないはずです。
また、東大と京大が入っている時点で、どうしても地理的な面で関東と関西の学校に有利なランキングとなってしまいますが、さらに関西には国公立医学部が多く存在するので、そういう意味で関西の学校が最も有利なランキングとなっています。
実際トップ5においても、1位、3位、4位が関西の高校ですが、開成が5位というのは本来の高校の実力とは違うんじゃないかと思います。
そんなわけで、ツッコミどころもなくはないですが、完璧なランキング表を作ることはできないですし、このランキングはよくできているんじゃないかと思います。
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