復習の優先順位をつけるために正答率を意識しよう

勉強法

模試を受けたら受けっぱなしではなく、必ず復習する。というアドバイスは何度も聞いたことがあると思いますが、これを実践出来ている人は半分もいないと思います。

真面目に間違えた問題を隅から隅まで復習しようとすれば、それだけで恐ろしいほど時間がかかるので、いい意味で適度に手を抜く、つまり問題の取捨選択が必要なわけです。

その判断の目安に使えるのが、模試の問題ごとの正答率です。

例えばこれは去年(2021年)の四谷大塚合不合第3回算数の正答率です。

2021年の四谷大塚合不合第3回算数の正答率

このテストは6点×25点の150点満点と非常に分かりやすく、正答率が98%の問題だろうと1.8%だろうと等しい配点となっています。

平均点は73.3点だったのですが、仮に正答率50%以上の問題を全て正解したとすると、72点となります。

自分の点数が72点だとしても、実際に正解した問題がきれいに正答率50%以上の問題に偏っているということは考えられません。

正答率50%以上の問題で間違えた問題もあれば、正答率50%以下の問題で合っている問題もあるはずです。

そのような子の場合、例えば正答率50%以上の問題だけは復習するという風に、メリハリをつけて復習するのが大切でしょう。

もちろんそれぞれ目標とする偏差値があるでしょうから、それに応じて復習すべき問題の範囲は変わってきますが、少なくとも正答率を意識することで復習問題の優先順位をつけることは理にかなっていると思います。

このように模試が返却された場合、正答率が掲載されているとありがたいのですが、駿台全国模試には残念ながら掲載されていませんでした。

理由を考えてみると、記号問題だと正解不正解ははっきりと判断できるけど、そうではない問題(英語の和訳や英作文、数学の記述など)の場合、ほとんどが部分点になってしまうわけです。

ある生徒の和訳が12点中8点だったとして、これは「正解」なのかと。

そういうわけで掲載されない理由は、正答率を算出できない問題が多くあるせいなのかと思いました。(それにしても問題1問ごとの平均点を載せてくれればかなり参考になると思うのですが)

逆にいうと、共通テスト形式の模試は全て記号問題なので、正答率が載っているのではないでしょうか。

僕が知っている範囲でも、例えば河合塾の全統共通テスト模試という模試があるのですが、この模試の過去問を集めた本として共通テスト総合問題集というシリーズがあります。

模試の過去問を集めていることから、正答率のデータも掲載されているので、自分が間違えた問題がいわゆる「捨て問」なのかそうでないのかが判断できます。

問題の解説も詳しいので、形式になれるためにも個人的には一押しです。

このように正答率が掲載された問題集が他にあればぜひ教えてほしいと思います。

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